しろばんば
(しろばんば)
「主婦の友」に連載され、深い感銘を与えた井上靖の自伝小説を映画化した珠玉の文芸作品。伊豆の奥深くで祖母と二人で暮らす少年が従姉に寄せる淡い恋への憧れと、因襲の中に消えた女の悲劇を描く。
監督
滝沢英輔
キャスト
さき子=芦川いづみ 伊上洪作=島村徹 おぬい婆ちゃ=北林谷栄/中川基=山田吾一 祖母・たね=高野由美 曾祖母・おしな=細川ちか子 初井言栄 祖父・文六=清水将夫/つね=田中筆子 とく=三崎千恵子 とら=鏑木はるな 榎本先生=宮崎準 二年の先生=河野弘 天城への道の大人=木下雅弘 六さん=山田禅二/衣笠力矢 峰三平 運動会の先生=野村隆 乗合馬車の乗客=宮原徳平 榎木兵衛 豊橋の女中=清水千代子 小学校の小使さん=村田寿男/村の青年=石崎克巳 幸夫=永島勝美 亀男=坂下恵一 芳衛=田添統晶 上級生B=執印恒幸 伊上小夜子=畠山とし子 みつ=山田島久美子/上級生A=渡辺四郎 大五=大場健二 浅井芳一=西本雄司 吉田茂 上級生C=山崎二郎 石守唐平=川上正夫 マラソンの一番=宮下伊作 高橋芳夫/伊上七重=渡辺美佐子 伊上捷作=芦田伸介 石守校長=宇野重吉
脚本
木下惠介
音楽
斉藤高順 
その他スタッフ
原作/井上靖(「主婦の友」連載、中央公論社刊(第一部)) 撮影/山崎善弘 照明/熊谷秀夫 録音/太田六敏 美術/松山崇 編集/辻井正則 助監督/鍛冶昇 製作主任/武藤良夫
大正四、五年ころ、伊豆の山並みが暗緑の暮色に沈む冬の夕方、綿くずでも舞い散るように白い小さな生きものが浮遊しはじめる。伊豆の子供たちは「しろばんば!」と叫び、この白い生きものを追いかけ廻した。小学二年生の伊上洪作は、妙に人を淋しくさせる、この白い生きものを眺めながら育った。曾祖父の妾だったおぬいと二人で旧い家の土蔵に暮らしている洪作は、おぬいが本当の祖母だと教えられていた。母屋には曾祖母、祖父母、叔母、叔父が住んでいたが、叔母も叔父も洪作と同じ年頃の子供だった。曾祖母は洪作を憎々しげな眼で眺めたが、母屋の祖母たねは洪作を優しくかばってくれた。そして幼い洪作の心を傷つけていたのは、父母が豊橋に住んでいることだった。明日から春休みという日、母屋の叔母さき子が女学校を卒業して帰ってきた。近所の人たちに囲まれたさき子の姿は、洪作にはひどくまぶしかった。新学期、さき子が洪作の通う小学校の教師になると聞いたとき、洪作の心はかすかなときめきを覚えた。彼はわざと教室で乱暴を働き、廊下に立たされることが多くなった。そんなとき、さき子は洪作の頭をこずいたが、さき子のこうした態度に洪作は落ちつくのだった。夏休み、おぬいに連れられて豊橋の父母の家に行った洪作は、おぬいと父母のいい争いをふすま越しに聞いてしまい、おぬいの泣きながら言った言葉が、いつまでも洪作の心に影を落すことになった…。
製作国:日本 製作:日活
配給:日活
製作年:1962
公開年月日:1962/11/21
上映時間ほか:モノクロ/102分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2769m
© 日活

ロケ地

【静岡県】伊豆市(湯ヶ島温泉、狩野小学校、長野川、巾着渕、天城山、西平の湯、大渕、、国士峠) 

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